「飲食・観光業のテナント以外の分野でもこれからじわじわ影響が出る」
これは少し不気味な話です。
都市圏を中心に、失業されたり廃業されたりされた方が多くいらっしゃいます。
そういった方々が報道されるにつけ、最初に出てくる「家賃が払えない」というワード。
そう、家賃は、待ってくれないのです。
人々の収入が減ると、当然、家にかけるお金も減ってきます。
新築着工件数は減少に歯止めがかかりません。
今後、中古戸建を中心とし、土地も、「正方形の奇麗な土地、しかもしっかり道路に面している」といった土地から、「囲繞地」「旗竿」などの、少し個性的な形の土地にも、視線が集まるのではと思っています。
「とはいえ、不動産業界は、なくならないよね?」
なくなりはしないでしょうが、市場規模自体は、減ります。
空き家問題の一番の要因は人口の減少に他なりません。
総人口に対して供給する家が多すぎれば、当然空き家は生まれます。
また、家賃が払えなければ部屋は借りられません。
仕事をようやく始めたとしても、過去に滞納履歴などがついてしまっていたら、「審査」で落とされてしまい、やはり部屋は借りられません。
このように、
「空いた部屋、家」
があるのに、
「お金がない、そもそも人口が減っている」
という理由で、まず地方や別荘地などから不動産需要がなくなりつつあり、コロナで、中心地、繁華街にも一時的に打撃がありました。
とはいえ、もうかっている人が存在するのも事実。不動産をさらに買い、勝負をかける方々も見えます。
2極化が起きます。
ですが、全体としては、やはり悪影響はじわじわと浸透するのは避けられないでしょう。
「儲かる不動産屋さんとそうでない不動産屋さんにこれまで以上に二分化が進む」
コロナによって、不動産業界は他の業界に比べ少し歩みが遅いかなと思われていたIT化、オンライン化が急速に進みつつあります。
物件を見に行くのは相変わらず直接、
契約行為、重要事項説明は原則来店、対面。
こういった常識は、少しずつ変わりつつあります。
360°撮影可能なカメラによる
IT重要事項説明、お部屋のWEB内覧、ついていける業者さんとそうでない業者さんに分かれることでしょう。
不動産業界においても、刻々と影響は深まりつつあるのです。
後編へ続きます。
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